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PDF/月刊誌論文/code:pg_0808_01 マテリアル インテグレーション 2008年8月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0808_01 マテリアル インテグレーション 2008年8月号
MATERIALS INTEGRATION 世界と共に発展するための中核技術--美と技の創造物
モルフォ蝶のナノ構造が織りなす美の世界
■著者
大阪大学大学院生命機能研究科 木下 修一
■要約
古来,蝶はいろいろな絵画に登場してきた.先日,韓国の時代劇を観ていたら,花を描いて蝶を描かないのは花が死んでいることを意味し,忌み嫌うというセリフが出てきた.花に訪れる蝶は自然の営みの一つとして私たちの脳裏に深く焼き付けられているからだろう.しかし,このように描かれた蝶はいつみてもあまり目立たない.よく見ると蝶であることは分かるが,印象が薄いのである.しかも,まるで装飾品のように動きが見られない.自然の中で蝶が飛んでいるときは,花よりも蝶の方にまず目が移っていくだろう.たとえ展翅された標本を見ていても,蝶は常に強い印象を与えるのに.実際の蝶と絵に描かれた蝶では,どうしてこんなにも印象が異なるのであろうか.蝶を中心とした美の世界を語ろうとするもっとも大きな動機がここにあるのである.