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マテリアル インテグレーション 2010年2月号

マテリアル インテグレーション 2010年2月号

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特集 コラーゲン・テクノロジーの新展開
MATERIALS INTEGRATION コラーゲン・テクノロジーの新展開

はじめに-なぜ,今,さかなコラーゲンか-
■著者
北海道大学大学院 水産科学研究院海洋応用生命科学専攻 都木 靖彰

■要約
従来,コラーゲンは健康食品や化粧品,バイオテクノロジー研究に多用される細胞培養用のコーティング剤など,さまざまな用途に用いられてきた素材です.また,近年ではコラーゲンが持つ高い生体親和性と細胞接着・増殖促進活性を活かし,コラーゲンを用いた人工骨をはじめとする再生医療用デバイスの開発も試みられてきました.本稿では,さかなコラーゲンの特徴について解説します.


コラーゲンの基本構造
■著者
東京工業大学大学院 理工学研究科材料工学専攻 生駒 俊之

■要約
本稿では,コラーゲンのもつ優れた特性を,“魚のうろこ”の構造および“うろこコラーゲン”の基本物性を中心に紹介します.


魚のうろこのコラーゲンの特徴―分子生物学―
■著者
北海道大学水産科学研究院海洋応用生命科学専攻 都木 靖彰

■要約
ティラピアという魚のうろこコラーゲンには,哺乳類コラーゲンに比べて線維化速度が速い,細胞接着性や増殖能が高い,生体内における分解性が高いといった特徴があります.本稿では,うろこのコラーゲンの特徴について紹介します.


うろこの化学結合-コラーゲン抽出法-
■著者
多木化学株式会社  研究所 コラーゲン開発チーム 山口勇

■要約
本稿では,うろこからコラーゲンを抽出し,これを用いた材料開発を行なうことで,高い生物学的機能について記述する.


魚の「うろこ」そして目と骨と--生物進化からみたコラーゲンの材料科学--
■著者
東京工業大学 大学院理工学研究科 材料工学専攻 田中順三

■要約
本稿では,魚の「うろこ」を例にとって,生物に共通しているナノメートル領域の特異な構造について紹介します.


コラーゲンを用いた細胞培養と培養基材
■著者
(独)産業技術総合研究所  ナノテクノロジー研究部門 植村 寿公

■要約
魚のうろこ由来であるうろこコラーゲンは非毒性で,コラーゲンとしての生体親和性,生体吸収性とともに,特にその加工容易性,細胞接着性から,細胞培養基材としての優れた性質について記述する.


コラーゲンの特性を活かした新たな人工骨設計
■著者
地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター ライフサイエンスグループ 研究員 柚木 俊二

■要約
本稿では,コラーゲンの特長である生体吸収性を損なう技術を用いずに,コラーゲン/HAp複合人工骨の力学特性を向上させた試みについて記述する.


魚由来高密度コラーゲン--ハイドロキシアパタイト複合体を用いた人工骨の開発
■著者
北海道大学大学院 医学研究科 機能再生医学講座 運動機能再建医学分 杉浦 弘明

■要約
従来のHAp人工骨の問題点を克服し,自家骨移植に代替する人工骨を開発するため,コラーゲンの高密度化技術とハイドロキシアパタイトとの複合化技術を用いて,魚由来高密度コラーゲン-HAp複合体を開発について述べる.


医療デバイス-人工骨-の現状と展望
■著者
クラレメディカル株式会社  新事業推進部 桑山 知也

■要約
自家骨を代替可能な新規人工骨の研究開発が進められており,その進展が医療福祉に貢献することが期待されております.本稿では,セラミックス製人工骨を中心に現状と展望を紹介する.


高い機能性を実現する化粧品-3重らせんコラーゲンの特徴を活かす-
■著者
株式会社 高文堂  横浜生産本部 齊藤 秀敏

■要約
化粧品は,「素材」と「配合」を組み合わせる複雑な技術です.素材の中でもっとも高い特性を示す素材の一つは3重らせん構造をもったコラーゲンと考えられています.大切ならせん構造をこわさないで,体温より高い温度でも構造を安定にし,性質を発揮できる化粧品の配合技術について記述する.


化粧品業界の現状
■著者
豊通ケミプラス(株)  スペシャリティーケミカル本部 渡辺 亨次

■要約
本稿では,証券アナリストの分析や業界紙のコメントなどを参考にして,化粧品業界の現状を述べる.


生物種の遠い魚と人--安全性の追求
■著者
北海道大学大学院  水産科学研究院 吉水 守

■要約
本稿では,“さかなコラーゲン”を有効活用する際に,その安全性評価の対象となる魚類の病原体を紹介すると共に,水産物の安全性追求について,フードチェーンの衛生管理とトレーサビリティについて紹介する.


医療機器の製造販売承認について
■著者
国立医薬品食品衛生研究所 名誉所員 土屋 利江

■要約
本稿では,医療機器特有の対策として,リスクに応じた医療機器のクラス分類,および,低リスクの医療機器にかかる第三者認証制度について述べる.


産学連携から見たうろこコラーゲンの開発状況
■著者
東京工業大学 産学連携推進本部 産学連携コーディネーター 松林 真奈美

■要約
本稿では,産学連携コーディネーターの立場から大学,公的研究機関等で創出された技術シーズを企業が実用化する場合の公的支援の解説とうろこコラーゲン研究開発の現状について解説する.


おわりに---コラーゲンテクノロジーの展開
■著者
東京工業大学 大学院理工学研究科 材料工学専攻 田中順三

■要約
生物の中のコラーゲンの形態を制御する技術と,逆に分解抽出する技術,さらに生物学・分子生物学的な技術全体で新しいコラーゲンテクノロジーについて記述する.
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