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マテリアル インテグレーション 2009年1月号

マテリアル インテグレーション 2009年1月号

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特集 環境触媒 -期待される21世紀の兵たち-

特集にあたって
大阪大学大学院工学研究科 教授(ゲストエディター) 今中 信人

生体においては酵素として,石油化学工業では有益な成分に分解する有能な材料として古くから活躍している優れ“モノ”,これらはよく知られている触媒の一例である.近年,環境分野での触媒の貢献が大いに期待されてきている.今回の新春号では“環境触媒”をキーワードとし,21世紀,空気環境,生活環境,エネルギー環境分野において特に活躍が期待される兵たちの面々を紹介する.この中のいくつかが21世紀の世の中で役に立っていることを願って.

マテリアル インテグレーション 2009年1月号
MATERIALS INTEGRATION 環境触媒 -期待される21世紀の兵たち-

VOC浄化触媒
■著者
大阪大学大学院 工学研究科 准教授 増井 敏行 他

■要約
本稿では,低温での完全燃焼を目指したVOC燃焼触媒に関する研究の現状について概説する.


進化する自動車用触媒
■著者
ダイハツ工業(株) 先端技術開発部 上西 真里 他

■要約
ガソリンエンジン用触媒の特に重要な開発課題は,貴金属の劣化抑制とセリアの耐熱性向上である.貴金属の劣化抑制については,ペロブスカイト酸化物に貴金属を固溶させ排ガス中の雰囲気変動を利用し自己再生する「インテリジェント触媒」を,セリアの耐熱性については添加元素効果を紹介する.


希薄燃焼エンジン排ガスのためのNOx還元触媒
■著者
名古屋大学大学院 工学研究科 教授 薩摩 篤 他

■要約
近年,自動車には低エミッションのみならず炭酸ガス排出抑制の観点から低燃費もまた要求されている.このため,自動車の小型化,ハイブリッド化,希薄燃焼方式,バイオディーゼル等様々な技術が投入されている.中でも希薄燃焼方式である直噴ガソリンリーンバーンエンジンおよびディーゼルエンジンは現実的な選択肢であり,事実欧州では既に新車販売の50% 以上がディーゼル車である.残念ながら日本ではまだ昔のディーゼルエンジンの「汚い,うるさい」といったイメージが払拭されていない.しかし,コモンレールやEGRなどのエンジン側の改良と,新しいNOx除去触媒技術の導入により,新型ディーゼル車の排ガスは格段にクリーンになっている.本稿では,希薄燃焼方式に有効な新しい触媒について,材料としてのユニークな構造と機能に焦点を当てて紹介したい.


ディーゼルパティキュレート低温酸化触媒
■著者
九州大学大学院工学研究院 応用化学部門 教授 石原 達己

■要約
ディーゼルパティキュレートの除去は重要な課題である.現在,実用化が検討され始めているディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)には,トラップした炭素状物質を酸化除去可能な触媒が必要不可欠である.本稿では低温でも,黒鉛状炭素を燃焼可能な触媒について紹介する.CeO\un{2}にPrを添加した触媒は優れた酸素の貯蔵能を有しており,格子酸素を用いて,低温で炭素の酸化を開始できる.燃焼は触媒と炭素と空気の接触する3相界面から開始することがわかった.


可視光照射下での水分解反応を目指した光触媒の開発
■著者
東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学専攻 久富 隆史 他

■要約
本稿では,光触媒による水分解反応の原理や可視光応答性光触媒の設計指針,および研究事例として(Ga1-xZnx)(N1-xOx) とTaONによる水の分解反応について概説する.


環境問題解決を目指した光触媒による二酸化炭素および硝酸イオンの還元反応
■著者
東京理科大学 理学部応用化学科 飯塚 光祐 他

■要約
本稿では,光触媒を用いた二酸化炭素と硝酸イオンの還元反応について解説し,筆者らの最近の成果を紹介する.


金ナノ粒子触媒による空気浄化とグリーンケミストリー
■著者
首都大学東京大学院 都市環境科学研究科 准教授 武井 孝 他

■要約
本稿では,金ナノ粒子触媒を用いた有害物質を酸化あるいは酸化分解し無害化する空気浄化,環境にやさしいものづくりのためのグリーンケミストリー,クリーンな二次エネルギーである水素製造について紹介する.


サルファーフリーガソリン,軽油の製造技術
■著者
新日本石油(株) 研究開発本部 中央技術研究所 シニアスタッフ 早坂 和章 他

■要約
わが国の石油精製,元売各社は2005年1月より世界に先駆けてサルファーフリー(=硫黄分10ppm以下)ガソリン,軽油の全国供給を自主的に開始した(沖縄・離島を除く).本稿ではサルファーフリーガソリン,軽油製造技術を紹介する.


連載
近代日本のセラミックス産業と科学・技術の発展に尽力した偉人,怪人,異能,努力の人々(32)窯業基礎工学の体系化などを試み,研削材,アルミナとその水和物,ポルトランドセメント構成鉱物,顔料,固相反応などの研究をされた山口悟郎東京大学教授
■著者
宗宮 重行


連載
プレゼン修行拾遺録 【第1回】ミッフィーとベクトルマン
■著者
物質・材料研究機構 光材料センター 轟 眞市
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