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マテリアル インテグレーション 2007年3月号

マテリアル インテグレーション 2007年3月号

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特集 ディスプレイを支えるキーマテリアル

プラズマディスプレイ
■著者
(株)富士通研究所 篠田フェロー室 主任研究員 粟本 健司

■要約
本稿では,現在のカラーPDP製品に用いられている基本構造と基本製造プロセスを解説し,最近の次世代技術開発動向について述べる.


無機EL用材料の動向
■著者
明治大学理工学部 電子通信工学科 三浦 登

■要約
今,「EL」が面白い.「EL」と言っても,「有機EL」でなく,昔から知られている「無機EL」である.「EL」とは,1936年 G. DestriauがZnS蛍光体粉末を誘電体に挟み込んで交流電圧を印加すると発光を生じる現象を見つけて以来,本来は無機蛍光体に電界を印加させて得られる発光を指す.現在は,従来の電界発光に加え,電流注入によるキャリヤ再結合を利用している発光ダイオード (LED) やキャリヤ注入型である有機ELの発光を総称して「EL」と呼んでいる.そうすると「無機EL」は,無機物を用いた従来の電界発光と-V族化合物半導体を用いた電流流注入発光の総称にも受け取られるが,一般的に無機物を用いた電界発光のことを「無機EL」と呼ぶ.本稿では,無機EL材料について紹介する.


フィールドエミッションディスプレイ (FED)
■著者
静岡大学 電子工学研究所 ナノビジョン研究推進センター 中本 正幸

■要約
FED開発の技術課題としては,(a) 高効率で安定動作するFEAの実現 (b) 高効率・長寿命蛍光体の開発 (c) スペーサ,収束電極等のFED構造 (d) FEA特性の劣化しない真空封止プロセス・真空筐体開発などが挙げられる.最大の技術課題は,(a) の高効率で安定に動作するFEAの実現であり,開発研究の大部分がここに集約されてきた.本稿では,真空マイクロ・ナノエレクトロニクスの最近の研究開発状況及びFEDを中心とした応用等について述べる.


電子ペーパー
■著者
東海大学 工学部 光・画像工学科 面谷 信

■要約
筆者はセラミクス材料等の専門家ではないので電子ペーパーの材料面に特化した記述はあまりできないが,このような新しいコンセプトや市場が立ち上がろうとしているという話の中から,必要とされるであろうキーマテリアルの可能性について各読者の見識により想像をたくましくして頂ければ幸いである.


大面積ガラス基板へのITO成膜技術
■著者
(株)アルバック 千葉超材料研究所 磯部 辰徳

■要約
透明電極に要求される特性もパネルの大型化,高精密化とともに,いちだんと厳しくなってきている.ここでは,現在の量産技術として用いられている大面積基板へのITO成膜技術について述べる.


ZnO系透明導電膜
■著者
京都大学国際融合創造センター 藤田 静雄

■要約
本稿では,成膜技術に焦点を置いて,ZnO透明導電膜の現状を概観し,現在主流である真空成膜プロセスとともに,将来的に求められるエネルギー消費の少ない非真空成膜プロセスの一例としてミスト気相成長 (CVD) 法に関して最近の進展を述べる.


反射防止フィルム
■著者
日本油脂株式会社 化成品研究所 野口 昌太郎

■要約
ここでは,そのようなARフィルムについて,弊社(日本油脂株式会社)製品の「ReaLook(リアルック)」シリーズのいくつかを具体例に挙げて説明する.


なぜアモルファス酸化物がフレキシブルデバイス用半導体として注目されているのか
■著者
東京工業大学 応用セラミックス研究所 助教授 神谷 利夫 他

■要約
本稿では,1996年に私たちグループが提唱したアモルファス酸化物半導体 (Amorphous Oxide Semiconductor: AOS) という新しい半導体材料が,2004年にフレキシブルTFTとして注目されるようになり,それから2年程の間に電子ペーパーや有機発光 (Organic Light-Emitting Diode: OLED) ディスプレイの試作までなされてきた経緯と,その理由について紹介したい.


フラット・パネル・ディスプレイ用蛍光体
■著者
鳥取大学工学部電気電子工学科 大観 光徳 他

■要約
本稿では,自発光型のフラット・パネル・ディスプレイであるプラズマ・ディスプレイ・パネル (PDP) と無機薄膜エレクトロルミネッセンス・ディスプレイ (ELD) 用の蛍光体材料について,最近の開発動向を紹介する.電子ディスプレイ用蛍光体に共通する条件として,光の3原色である赤・緑・青の色純度に優れる,高輝度・高発光効率,パネル駆動による輝度劣化が少ない,等があげられる.PDP,ELDともに量産されているが,特性向上・コスト削減が求められており,蛍光体材料の特性改善がポイントとなっている.ここではPDP, ELDの現状の問題点と,蛍光体材料の特性改善に関する具体的な取り組みについて述べる.


PDP用リブ
■著者
ノリタケ機材(株) 技術部 第4グループ 横江 正宏 他

■要約
現在,FDP(フラットディスプレイパネル)は,民生用として普及期に入り,パネルメーカー各社共に生産台数・出荷台数を伸ばしている.PDPの主たる課題は,フルHD仕様のための高解像度化,RoHS指令適合のための無鉛化,LCDに対抗しうる低価格化などである.本稿では,これら課題に対して求められるPDPリブ用材料(ペースト)の品質・特性の概要について,材料組成,形成工法,有鉛材料との差異などから説明する.


フラットパネルディスプレイ用ガラス
■著者
日本電気硝子 技術部 第1グループ 三和 晋吉

■要約
ガラスはその透光性,気密性,耐熱性,寸法安定性などの特徴から,FPD用の材料として最適であり,ほとんどのディスプレイの主要な材料として用いられている.本報告ではFPDに用いられるガラス材料,特にガラス基板材料を中心に概説する.


連載
第二次世界大戦後の日本のセラミックス科学の発達に友好と親善に尽力した世界の大学教授と科学者(28)第二次世界大戦中にMITのManhattan計画(原子爆弾計画)に参加し,Norton社にて安定化ジルコニア,マグネシア,石灰,アルミナ質などの耐火物の研究,製品化に尽力し,University of Washington では,アルミナの焼結機構を微細組織より科学的に解明してアルミナ工具の開発,大学退職後に水の Ceramic Water Filter の開発に功績があった,アメリカ Seattle, University of Washington, O. J. Whittemore 教授
■著者
宗宮 重行
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