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マテリアル インテグレーション 2006年10月号

マテリアル インテグレーション 2006年10月号

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マテリアル インテグレーション 2006年10月号
特集 産学官協力の場-高知工科大学

高知工科大学総合研究所
■著者
高知工科大学 名誉教授,前総合研究所 所長 水野 博之

■要約
高知工科大学総合研究所は,産官学協力を達成するための「場」を提供するものである.自然の資源に恵まれない日本にとって,その立国の基盤は,国民が知恵を結集し汗を流して創造的成果を得る以外にはないであろう.このような立場から,産官学の協力が叫ばれている.しかしながら,成果は上がっているとは言い難いであろう.このことは,現実の日本を見れば一目瞭然たるものがある.この原因を考えると,個々の分野ではそれぞれの努力が行われ,それなりの成果は上がっているけれども,それらのベクトルの方向が,必ずしも一体化していないところに原因があるように思われる.この意味において,現在日本に最も求められているものは,これら産官学の力を結合する「場」であろう.このような考え方をもとに,高知工科大学総合研究所は設立された.この「場」は「自らの発想を誰に妨げられることなく,自由と責任において実践する場所」である.産官学の各位の参加を心より期待したい.


極限プロセスデザイン研究センター
■著者
高知工科大学 総合研究所 極限プロセスデザイン研究センター センター長 教授 平尾 孝

■要約
極限プロセスデザインセンターは,総合研究所のミッションのもと,各種先端材料の新規合成装置,製造プロセス,及びそれら先端材料を持ちいた新機能デバイスの開発研究と,それら開発技術をシ-ズとした国家プロジェクトの企画・推進,産学協同研究の推進等を目的に設立された.本センタ-の教育・自主研究・国家プロジェクト・産学連携に関する取り組みを紹介する.


ZnO材料に関するこれまでの研究・応用例
■著者
高知工科大学 総合研究所 極限プロセスデザイン研究センター 松田 時宜 他

■要約
近年,半導体デバイス材料としての酸化亜鉛に対して注目が集まっている.そこで,酸化亜鉛材料に関する産業への応用分野について概観した後,現在特に注目を浴びている電子材料,薄膜材料としての酸化亜鉛(透明導電膜,発光ダイオード,薄膜トランジスタ)の各トピックスについてまとめる.


ZnO-TFTの開発と液晶ディスプレイへの応用
■著者
高知工科大学 総合研究所 極限プロセスデザイン研究センター 古田 守 他

■要約
近年,フラットパネルディスプレイ (FPD) は,産業的に大きな発展を見せている分野である.なかでも,液晶ディスプレイ (LCD) は従来,中・小型パネルが主な市場であったが,本年は65型液晶TVが市販され,展示会レベルでは80インチを超える製品が発表されるなど,大型パネル分野においても大きな進展を見せている.


カーボンナノチューブ材料と応用
■著者
高知工科大学 総合研究所 極限プロセスデザイン研究センター 古田 寛 他

■要約
カーボンナノチューブは,電界電子放出特性・電気伝導性・機械的強度・表面積の大きさなどの優れた特性から,電子放出素子・コンポジット材料・水素吸蔵・二次電池電極材料など様々な分野での応用が期待され,ナノテクノロジーの中核を担う新規材料として研究開発が進んでいる。本稿では,カーボンナノチューブの合成と応用を中心に,私たちの研究室において企業との共同研究として進めている研究開発について述べる。カーボンナノチューブの合成では,触媒薄膜の精密制御によるカーボンナノチューブの高品質化(高純度・高結晶化)と,新規触媒薄膜を用いた合成温度の低温化技術の開発を行っており,それらを電界電子放出材料として作製した平面ランプについて述べる.


非耐熱性基板用低温絶縁膜技術の開発
■著者
高知工科大学 総合研究所 極限プロセスデザイン研究センター 古田 寛 他

■要約
近年,プラスチックフィルムなどの非耐熱性基板を用いた,曲がるディスプレイいわゆる電子ペーパーが注目されている.非耐熱性基板を用いて高品質なディスプレイを実現するためには,従来のガラス基板を用いた液晶技術など($>$250\CC )と比較して,基板の変形温度以下でのプロセス温度での良質な薄膜形成技術が必要となっており,なかでも絶縁膜形成温度の低温化は重要な技術として位置づけられる.私たちの研究室では,高密度プラズマであるICP(誘導結合型プラズマ)を用いたCVDにより,低温で良質な絶縁膜の形成技術の開発をおこなっている.有機シリコン(テトラメチルシラン)を原料とした安全,高品質な低温絶縁膜形成技術の開発について述べる.


会議報告
日中セラミックス科学セミナー会議報告
■著者
名古屋大学 大学院工学研究科 助手 片桐 清文

■要約
2006年9月6日から8日にかけて「日中セラミックス科学セミナー(2006)」が愛知県犬山市に於いて開催された. 本セミナーは日本および中国の第一線で活躍するセラミックス材料の研究者が一堂に会してセラミックス科学技術の未来の目標と方向性,さらには両国を中心とするアジア地域におけるセラミックス関連分野の学術的国際連携の指針について議論することを目的として企画された.


会議報告
21世紀の材料テクノロジー-自然に学ぶ材料科学
■著者
名古屋大学大学院工学研究科 河本 邦仁

■要約
無機固体化学という学問は,結晶(非晶質)化学,欠陥化学,反応化学,物性化学などいくつかのより基礎的な学問基盤の上に成り立っている.無機固体を対象とするが,具体的には鉱物から始まったといえる・・・


連載
タイ便り(36)発ガン性物質,クリストバライト(1)
■著者
Chulalongkorn Univ. Faculty of Science 教授 和田 重孝

■要約
「タイ便り」は(35)で一旦終わったのですが,“どうしてもこれを読んでいただきたい”という気持ちから,おまけを2回書きました.御笑読ください.


連載
近代日本のセラミックス産業と科学・技術の発展に尽力した\\偉人,怪人,異能,努力の人々(29)国家に有用な公益事業ならば利害を問わずに次から次へと,愛国心と好奇心にまかせて新しい事業--近代産業の製靴,製革,耐火レンガ,ガラス,メリヤス,ガス灯設置,洋服裁縫など,文明開化の諸事業に手を染め,失敗を恐れない精神が日本の製靴,製革,耐火レンガ産業の基盤をつくりあげた,武士から工業家,実業家になった西村勝三
■著者
宗宮 重行
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