商品コード:
マテリアル インテグレーション 2005年12月号

マテリアル インテグレーション 2005年12月号

通常価格(税込):
3,300
販売価格(税込):
3,300
ポイント: 0 Pt
関連カテゴリ:
月刊 マテリアル インテグレーション > 2005
マテリアル インテグレーション 2005年12月号
特集 マイクロ波・ミリ波誘電体

総論:マイクロ波・ミリ波誘電体の現状
■著者
早稲田大学理工学部 教授 一ノ瀬 昇

■要約
本特集では,高度情報化社会を支えるキーマテリアルであるマイクロ波・ミリ波誘電体について上記国際会議の話題も盛り込みながら概説することにする.


Dielectric Resonator Database
■著者
Materials & Minerals Division Regional Research Laboratory Trivandrum 695019 India M. T. Sebastian

■要約
A review is made on the history of development of microwave materials and the database. The application of these materials for wireless communication is discussed and indications are given towards future research directions.


低損失材料
■著者
名城大学 理工学部 講師 菅 章紀 他

■要約
本稿では低損失を持つ低誘電率材料について,これまでに報告されている複合ペロブスカイト型材料やフォルステライト材料についても述べるが,主として,近年の報告されている新規の低損失材料であるYBCO系グリーンフェイス材料およびコランダム系材料を中心に結晶構造解析と誘電特性の関係と低温同時焼成セラミックへの取り組みについても述べる.


高周波デバイス用LTCC材料
■著者
パナソニック エレクトロニックデバイス(株) 開発技術センター 材料プロセス研究所 加賀田 博司

■要約
本報では,バンドパスフィルタなどに用いられる高誘電率LTCC,モジュール基板に用いられる低誘電率LTCC,および近年注目を浴びている無収縮焼成プロセスについて述べる.


LTCC応用高周波デバイス
■著者
TDK株式会社 電子部品営業グループ 戦略営業統括部 開発部 部長 中井 信也

■要約
近年、LTCCは携帯電話など無線通信機器の、特に高周波回路の高密度実装に重要な役割を果たしている。LTCCによる多層基板は、その内部に共振器、インダクタ、キャパシタ、伝送線路などのパッシブ素子を高密度に内蔵するとともに、その表面あるいは表面に穿ったキャビティ内にLSIなどのアクティブ素子を搭載することにより、高周波回路を非常に高密度に実装することを可能にした。最新のLTCC応用高周波デバイス〜モジュールの技術動向を解説する。


基地局用誘電体共振器の展望
■著者
(株)村田製作所 材料開発センター 立川 勉 他

■要約
本稿では,基地局用誘電体共振器材料に要求される特性とそれを応用した基地局アンテナフィルタ,高温酸化物超伝導体の基地局フィルタへの応用などについて紹介し,今後の開発動向などについて述べる.


誘電体材料における格子振動測定とその解析手法-セラミックスから微粒子まで-
■著者
株式会社NEOMAX研究開発センタ 参事 島田 武司 他

■要約
本稿では,高周波デバイスの開発を最終目的とした材料開発において,格子振動の観察がどのように開発の手助けとなるかを詳述すると共に様々なケーススタディーと最近可能になった粒子を用いた格子振動測定とその解析について紹介する.


メタマテリアルの概念
■著者
龍谷大学理工学部 粟井 郁雄

■要約
最近マイクロ波回路,アンテナ・伝搬,エレクトロニクス材料の分野で「メタマテリアル」という言葉が良く聞かれる.何かこれまでにないような特性を持った材料らしいということでこのタイトルを持った学会のセッションはいつも人があふれる.筆者はマイクロ波回路を専門とし,材料については明るくないが「異業種交流」という気持ちで,このトピックスの紹介をしたいと思う.


エアロゾルデポジション (AD) を用いた高周波フィルターのエンベッディド化技術
■著者
株式会社富士通研究所 基盤技術研究所 主任研究員 今中 佳彦 他

■要約
携帯端末機器の要求を満たす核となる技術の一つとして,実装・基板技術が大きくクローズアップされている.あらゆる環境下でシームレスなサービスの提供を行っていくためには,インターネット標準のアプリケーションに加え,無線LAN,各種の公衆無線網に対応する装備等が必要となってくる.この結果として,回路規模が大型化し,基板に搭載される高周波能動・受動素子が益々多くなっていくことが予想される.携帯端末機器は多機能化を進めながら,より小型・軽量化していく必要がある.これを実現するためのひとつの解として,現在,回路基板に表面実装されている高周波フィルター,キャパシタなどの種々の高周波受動素子を内蔵・集積化していくエンベッディドパッシブ技術が期待されている.


3次元フォトニックフラクタルの製法と電磁波特性
■著者
大阪大学接合科学研究所 スマートプロセス研究センター 桐原 聡秀 他

■要約
誘電体メンジャースポンジ構造における電磁波局在に関しこれまで行ってきた実験では,構造の大きさやステージ数,誘電率が異なる種々のメンジャースポンジ構造に平面波を入射させた時,透過率と反射率が同一周波数で大きく減衰すること,構造の内部空間の電場強度が極大を示すこと,局在周波数が経験式と一致すること等を根拠に局在を判別してきた.最近になって,共同研究者の迫田による理論計算の結果が出始め,これらの実験結果と比較し局在機構の解明を行っている.理論計算でも局在は確認されているが,実験から予想される以上に多くの局在モードが実験とは異なる周波数域で存在するなど,理論と実験との整合性がまだ十分取れていない状況である.これらの不一致は検討中であり結果がまとまれば報告するとして,本稿では,迫田の計算条件に即して新たに行った90度散乱の測定実験に関する最近の結果を紹介する.


材料定数の新しい高周波測定方法-メタライズ膜と同時焼成されたLTCCの特性評価-
■著者
京セラ株式会社 総合研究所・研究員 中山 明 他

■要約
本論文では,平衡形円板共振器と誘電体円柱共振器を応用して,セラミックス/メタライズ膜の同時焼成体における複素誘電率と導電率をマイクロ波帯において測定する方法について述べる.


Development of Microwave Materials in Europe and USA
■著者
Materials Science Centre, School of Materials R Freer

■要約
A review is undertaken of the development of microwave materials in Europe and the USA. The application of these materials within base station filters is discussed and indications are given towards future research directions.


MMA2004を終えて・・・
■著者
名古屋工業大学大学院工学研究科 しくみカレッジ物質工学専攻 大里 齊 他

■要約
MMA2004会議で発表された内容の一部を以下に記すが,代表的な成果については本特集の各報告をご参照願いたい.


連載
タイ便り(その35)5年間を振り返って
■著者
Chulalongkorn Univ. Faculty of Science 教授 和田 重孝

■要約
タイ便りを書き始めてほぼ5年になる.熟慮することなく,ただ,毎日が日曜日となるであろう定年後の生活に飽き足らないと思い日本を飛び出してから5年である.タイはバンコクに行くことになって,いろいろの 方にバンコクとはどんなところか聞き回った.その過程で,日本ガイシOBでJICAシニアボランテイアでバンコクに滞在されたSさんにいろいろ教えていただいた.その話の中で,前金属材料研究所長の新居和嘉さん,雑誌「バウンダリ-」に“タイ便り”を投稿されていることを知った.それで,バンコクに来てから「バウンダリー」のバックナンバーを全部購入して新居さんの記事を読んだ.その内に,私もどうしても書きたいことが出てきて,その“タイ便り”という名前を無断拝借してしまった.どうしても書きたかったことは,一つには“聞くと見るとは大違い”と言おうか,タイの科学技術や大学の研究レベルの余りにも低いことであった.その故に,私が暗に思っていた“タイの役に立つボランテイア的活動をしよう”などという考えはとても通用しないと思い知らされた.さらに,日本の政府機関のタイに対する科学技術政策のトンチンカンなこと,特にお金の無駄使いに腹を立てたことであった.それらについては,これまでの“タイ便り”にいろいろ書かせていただいた.しかし,ここ1-2年,それらのテーマに関連したタイ理解が深まらず,マンネリ化していると自覚してきた.マンネリの原因の一つはタイ語をマスーできなかったことにある.5年もいて,何故,タイ語がマスターできなかったのかと言えば,本人の自覚の無さが根本原因だが,私の生活の場であった大学では周りの先生や学生とのコミュニケーションが英語で足りてしまったことも一因である.しかし,やはりタイ語を話し,読むことができないために,タイ理解の程度はあるレベルで止まってしまった.そのために,この``タイ便り''の内容もマンネリ化してきた.そして,さまざまな状況からバンコク滞在に終止符を打とうとしている.


連載
近代日本のセラミックス産業と科学・技術の発展に尽力した\\偉人,怪人,異能,努力の人々(24)努力型の実験家でセラミックスの専問書から一般読者用の啓蒙書まで或は科学・技術書から芸術的な図書までの巾の広い多数の著書を出版された博学の東京工業大学 素木洋一教授
■著者
宗宮 重行
数量:

この商品に対するお客様の声

この商品に対するご感想をぜひお寄せください。