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PDF/月刊誌論文/code:pg_0008_07 マテリアル インテグレーション 2000年8月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0008_07 マテリアル インテグレーション 2000年8月号
MATERIALS INTEGRATION 21世紀の材料革命 ―無機材質研究所―
固体の中を酸化物イオンが走る―燃料電池の新展開を促す材質研究―
■著者
無機材質研究所 第1研究グループ 森 利之、池上 隆康
■要約
著者らは,酸化物固体中の格子欠陥が持つ潜在能力を如何にすれば,最大限に発揮できるのかを,固体を形作る結晶の有るべき姿を考えることを通して整理し,かつ如何にして,その考えを形あるもの(セラミックスの領域では焼結体や薄膜など)にしていくかに取り組んでいる.その一例が「固体の中を酸化物イオンが走る」酸化物イオン伝導体や燃料電池の研究である.著者は「電池発展の歴史は,電解質発展の歴史でもある」と考えており,その意味からも,新たな電池を生み出すきっかけとなるような,固体電解質の提案を目指している.以下に著者の最近の仕事を中心に,「固体の中を酸化物イオンが走る」という現象をどのうようにして作りだしていくことができるのかを,この分野になじみのない読者にも興味を持っていただけるように紹介する.
