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PDF/月刊誌論文/code:pg_0010_05マテリアル インテグレーション 2000年10月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0010_05 マテリアル インテグレーション 2000年10月号
MATERIALS INTEGRATION 微細空間制御による環境調和型材料
ゼオライトヒートポンプの開発と可能性
■著者
山口大学 工学部機能材料工学科 溝田 忠人
■要約
ゼオライトヒートポンプは,ゼオライトを水蒸気の吸着剤として用い,水蒸気の吸脱着エネルギーを利用して熱の回収・利用を行う装置である.筆者らは,A型ゼオライトが天然ゼオライトよりはるかに大きな熱交換能力があることが分かり,このヒートポンプに興味を引かれた.これまでの検討による結論は,「ゼオライトの熱交換の能力は,水和熱測定から得られた理論どおりであり,エネルギー回収の強力な手段となり得る.この原理を支えるのは,Hont 2Oを独立成分と仮定した時のゼオライト水のエントロピーの低さと水蒸気を介して,その状態にアクセスできるということである.何よりも結晶質であるゼオライトの性質を良く理解して取り組む必要がある.実用化のための克服すべき障害は,汎用の化学装置より幾分高度な真空技術である.」
