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PDF/月刊誌論文/code:pg_0203_17 マテリアル インテグレーション 2002年3月号
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電子出版物(マテリアルインテグレーション論文)
> 2002
ELECTRONIC CERAMICS 21世紀に開花するニューマテリアルとそのテクノロジーへの招待
新しいリチウム二次電池の創成をめざして
■著者
東京理科大学 理工学部工業化学科 教授 小浦 延幸 他
■要約
本稿では,我々が取り組んでいるAlCl3- 1-エチル-3-メチルイミダゾリウムクロリド(EMIC)系常温型溶融塩を用いたリチウムイオン二次電池用電解液の開発についてまず述べる.第二に,電極活物質のうち,現在実用化されているリチウムイオン二次電池の正極活物質にはLiCoO2 が主に用いられているが高価であるため,資源的に豊富なLiMn2 O4 などが検討されているが,高温でのサイクル特性などが悪いという欠点があり,この原因の考察およびその改良が行われている.これに対して,我々は種々のリチウムイオン二次電池正極材料の熱力学データを得て,それらの材料の化学安定性などの知見を得て,より高性能な正極材料を作製するための指針を提供し,これにより高性能な物質を設計するという独自の取り組み方を行っている.これまでにいくつかの物質の熱力学的安定性と電池のサイクル特性に相関が見られており,その一端を紹介する.第三に,リチウムイオン二次電池で作動する電極の作製・キャラクタリゼーションについて紹介する.
