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PDF/月刊誌論文/code:pg_0208_04 マテリアル インテグレーション 2002年8月号
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電子出版物(マテリアルインテグレーション論文)
> 2002
INTER MATERIAL 材料・生体・情報の融合を目指して(2)
ロータス型ポーラス金属の作製と機械的性質
■著者
大阪大学産業科学研究所 金属プロセス研究分野 助手 玄 丞均 他
■要約
ポーラス金属は軽量であるだけでなく,衝撃エネルギーの吸収,流体の透過,熱伝導や電気伝導などに特異な性質を持ち,その応用範囲はますます広がりつつある.過去数十年にわたって様々なポーラス金属製造法が開発されており,これらには,ガスによる液体金属の発泡,粒子充填層への液体金属の含浸,三次元の網目構造を持つウレタン樹脂基材への金属の付着,粉末の焼結,スパッタリングなどがある.ポ-ラス金属の特性は,材料中に占めるポアの体積分率だけでなく,ポア配列の規則性や方向性,個々のポアの形状などに依存し,特性に応じて様々な分野で利用されている.我々のグループでは,加圧ガス雰囲気中で金属を溶解し,この溶融金属を一方向凝固させる新しい手法により,平行な多数の円柱状ポアを有するロータス(レンコン)型ポーラス金属を作製している.本稿では,このようなポーラス金属の作製法および機械的性質について紹介しよう.
