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PDF/月刊誌論文/code:pg_0208_08 マテリアル インテグレーション 2002年8月号
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電子出版物(マテリアルインテグレーション論文)
> 2002
INTER MATERIAL 材料・生体・情報の融合を目指して(2)
らせんキラルなナノサイズ有機分子の合成と性質
■著者
大阪大学産業科学研究所 有機金属化合物研究分野 教務職員 武井 史恵 他
■要約
近年,高分子合成の分野で精密合成,特に立体構造を精密に制御した光学活性高分子の合成が注目を集めている.鎖状高分子には直線やランダムコイル,らせんなどのコンホメーションが可能であるが,その中でも光学活性という特徴から特に興味の持たれているコンホメーションがらせんである.右巻と左巻のらせんは互いに鏡像体の関係にあり,左右どちらか一方向巻のらせん構造を持つポリマーは他に不斉な要素がなくとも,光学活性(らせんキラル)を示す.らせん方向を一方向に規制したポリイソシアニドは,光学活性なモノマーの重合や光学活性な開始剤を使って合成されているが,それらのらせん方向選択性は高くない .ここでは,キラルな開始剤を使ったアキラルイソアニドのらせん方向選択的重合について筆者らが行った最近の研究を紹介する.
