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PDF/月刊誌論文/code:pg_0208_10 マテリアル インテグレーション 2002年8月号
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電子出版物(マテリアルインテグレーション論文)
> 2002
INTER MATERIAL 材料・生体・情報の融合を目指して(2)
不飽和化合物から有用複素環化合物の一段合成法の開発研究
■著者
大阪大学産業科学研究所 有機金属化合物研究分野 助手 周 大揚 他
■要約
フラノンなどの含酸素,含窒素へテロ環化合物は天然界に広く分布し,医薬や農薬,香料の中間体であるものが多く,古くからその有効な合成法が研究されてきた.私達も数十年前からアセチレン化合物の環化カルボニル反応による有用物質の合成を検討し,ロジウムクラスターを触媒とする水性ガスシフト反応条件下での高選択性フラノン合成反応を発見した.又,最近では,芳香環に比較的反応性の高い官能基を導入したフェニルアセチレン誘導体やアセチレンの異性体であるアレン誘導体からも選択的に置換ラクトンを収率よく合成できる新しいカルボニル化反応を見い出すことができた.私達が開発した金属錯体触媒を用いるアセチレン,アレンの環化カルボニル化による複素環化合物の一段階合成法の概要を以下に紹介する.
