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PDF/月刊誌論文/code:pg_0208_16 マテリアル インテグレーション 2002年8月号

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電子出版物(マテリアルインテグレーション論文) > 2002
INTER MATERIAL 材料・生体・情報の融合を目指して(2)

映像メディアの検索と要約
■著者
大阪大学産業科学研究所 複合知能メディア研究分野 助教授 馬場口 登

■要約
TV番組において,ニュースやドラマ番組は素材映像から編集されて放映されているのに対し,スポーツ番組(生中継)は,リプレイシーンなどが挿入されることはあるものの,大半の部分が時間の進行と同期したありのままの映像が送られてくる.よって,スポーツの生中継番組は,数時間に及ぶことが一般的である.仮に,この番組を録画した映像を考えると,それは,時間軸方向に冗長で,ある種退屈な映像とも言えよう.このような場合,我々は,1)好きな選手の活躍したシーンだけを見たい.2)得点の入ったシーンやナイスプレイのシーンを見たい.3)試合全体の経過が分かる短時間の映像を見たい.などと思うかもしれない.残念ながら,このような要求に直接応える機能をもつ映像装置は存在しない.上記1)2)については,ビデオデッキの再生中に早送り・巻き戻しをして,人間が映像コンテンツを確認しつつ,所望の時点を探し出す.一方,3)に関しては,当該放送の受け取り手では直ちに対処できず,コンテンツ送出側が編集したもの,つまりニュース番組などで流すダイジェスト映像を受け取る以外に手段はない.これらのニーズを満たす映像技術が,コンテンツに基づく検索であり,映像要約である.この2つの技術に共通する要素が映像コンテンツ解析であるが,特に意味的コンテンツの解析が重要となる.映像メディアにおける中核データが視覚的な映像ストリームであるため,画像解析,CV技術を駆使した映像解析が試みられてきたものの,映像の持つ膨大なデータ量に起因する計算コストの高さ,ならびに意味的コンテンツ解析のための映像解析能力の不十分さ(パターン認識の壁)から未だ未解決な課題が山積している.本稿では,コンテンツに基づく検索,及び映像要約に関する現状を述べるとともに,我々のグループで研究開発を進めているインターモーダル協調による映像コンテンツ解析,個人適応を考慮した映像要約,映像空間へのアクセスを支援する映像ポータルについて紹介する.
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