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PDF/月刊誌論文/code:pg_0209_11 マテリアル インテグレーション 2002年9月号

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電子出版物(マテリアルインテグレーション論文) > 2002
ELECTRONIC CERAMICS 21世紀の物質・材料科学技術

持続可能社会を支えるエコマテリアルへの展望
■著者
(独)物質・材料研究機構 エコマテリアル研究センター センター長 原田 幸明

■要約
2002年は「リオ+10」の年と呼ばれている.この リオとは1992年6月にリオデジャネイロで開催された環境サミット,正確には国連環境開発会議 ,を指しており,この2002年はその10年目の節目の年にあたる.そしてまたこの節目は,地球規模の環境問題の存在と持続可能な開発や発展の課題を提起した国連人間環境会議から30年の節目でもある.この間,地球環境問題は,問題提起から認識の広まり,先行的な取り組み,枠組みの議論を 経て,具体的な解決に向けて踏み出す段階に達してきている.そのような中で,古来から人類の生活と生産を支えてきた材料技術についても,この地球環境問題に対して,その責任と役割を再認識し,積極的に将来の社会像の基盤技術としとてのあり方を提示していくことが求められるのは当然のことといえる. このリオ+10の年に,物質・材料研究機構にエコマテリアル研究センターを設立したことは地球環境問題に対して物質・材料技術がそれらの問題にどのように答え ていくかを示していくと意味で,その意義と責任は大き いと考えられる.特に,研究センターの名称となった 「エコマテリアル」という表現は,「環境」と「材 料」を足し合わせたその場作りの造語では なく,環境サミットと期を同じく1990年代の初頭に日 本で発信され,国内外でエコマテリアルの設計や評価の方法や先導的ケーススタディなどが行われるなど国内外の多くの取り組みに支えられて社会の中に定着しようとしている言葉である.今,それらの材料群が,リサイクルをベースにした循環型社会や,資源生産性の高い持続 可能社会に向けて,実社会を動かす技術として大きく展開することが期待されており,そのための技術,学術, 情報面での頼りがいのあるコアの形成がセンターの大きな役割のひとつと考えられる.
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