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PDF/月刊誌論文/code:pg_0210_09マテリアル インテグレーション 2002年10月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0210_09 マテリアル インテグレーション 2002年10月号
INTER MATERIAL 材料・生体・情報の融合を目指して(3)
高次機能調和セラミックス系ナノコンポジットの創製と応用展開
■著者
大阪大学産業科学研究所 セラミックス構造研究分野 助手 楠瀬 尚史
■要約
今までのナノコンポジットは,Al2O3/SiCに代表されるように,高硬度で耐熱性の高い材料がナノサイズの分散相として主に用いられていた.しかしながら,優れた特性や機能を示す材料は,SiCやTiNなどのようにHardな材料ばかりではなく,むしろ低ヤング率の弱いSoftな材料がほとんどである.この背景を考慮すると,Softなナノ粒子の分散効果に関する研究は,次世代の材料設計に新たな知見を与えると予想される.本稿では,2) 種々のセラミックスに,低ヤング率で劈開性を有するSoftな六方晶BN (h-BN) ナノ粒子を第二相として複合化したナノコンポジットを作製し,その効果を確認した.また,これらの実験を遂行していく中で新たに発見された成果として,3) YSiO2N粒界相によるSi3N4の高靭化,4) - 5) 機能性窒化物粒子の合成についてもふれるとともに,6) 我々のグループで作製された他のナノコンポジットについても簡単に報告する.
