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PDF/月刊誌論文/code:pg_0301_06 マテリアル インテグレーション 2003年1月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0301_06 マテリアル インテグレーション 2003年1月号
INTER MATERIAL セラミックスと21世紀の科学技術
メソ多孔化技術の紹介とトピックス
■著者
(独)産業技術総合研究所 セラミックス研究部門 メソポーラスセラミックス研究グループ 野浪 亨
■要約
本グループは,産総研で唯一メソポーラス材料の研究を行っているグループである.大学の触媒化学系の研究室でメソポーラス材料を物質としてとらえた基礎研究を行っている例はあるが,材料化の研究を進めているのは本グループのみで,成功例も多く輩出している.ナノメートルオーダーの細孔を均一かつ大量に有するセラミック材料を創生するため,低エネルギーで迅速に製造するプロセスを開発し,さらに開発されたメソポーラス材料の構造特性や住環境の安心安全化特性などに関する設計評価技術を確立することを目指している.また,メソ空間を利用した材料の機能化技術について検討を行い,環境材料や生体材料等への展開を図ること等を目標としている.さらに,企業等との共同研究や技術相談を通じて本当に必要とされている研究を知り,ニーズに合った実用化可能な研究を意識して進めるよう,特に学会やマスコミ等を利用した技術の公表を進めることで,グループの研究やグループそのものの存在をできるだけ広く一般にアピールし,メソポーラスセラミックスの情報の集積基地になることを目指している.また企業への技術移転による特許の実施を積極的に進めている.以下当グループの研究に関していくつか紹介する.
