商品コード:
code:pg_0305_01

PDF/月刊誌論文/code:pg_0305_01 マテリアル インテグレーション 2003年5月号

通常価格(税込):
2,200
販売価格(税込):
2,200
ポイント: 0 Pt
関連カテゴリ:
電子出版物(マテリアルインテグレーション論文) > 2003
PDF/月刊誌論文/code:pg_0305_01 マテリアル インテグレーション 2003年5月号
MATERIALS INTEGRATION イオン性液体

イオン性液体の進化
■著者
東京農工大学 工学部 生命工学科 教授 大野 弘幸

■要約
融点が著しく低い塩は,加熱しなくともイオンのみからなる液体を与える.これらは分子性液体と全く異なる物性を示すため,近年急速に関心が高まっている機能材料である.塩は一般に固体の結晶として認識されているが,塩の特性を保ったまま液体になれば,多彩な展開が期待される.通常の無機塩でも高温に加熱すれば溶融するので,すでに液状塩として特殊な(高温下での)用途に利用されている.これが室温で安定な液体として得られれば,従来にない新しい液体のジャンルを形成することとなる.塩は蒸気圧がほぼゼロであるので,高温になっても蒸発しない.従って引火性や発火性もない.このような液状塩が常温で使えれば,多くの興味ある展開が可能となる.高真空中で気液界面を与えることも可能となるため,物理化学分野でも注目されている材料群である.イオン性液体の特徴は既に色々な所で紹介されてきているので,ここでは基礎知見の詳細を紹介することは省略する.本稿ではこの10 年ほどで次々と見つかってきた(あるいは創製されてきた)液状の塩を中心として,その進歩を紹介する.
数量:

この商品に対するお客様の声

この商品に対するご感想をぜひお寄せください。