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PDF/月刊誌論文/code:pg_0305_06 マテリアル インテグレーション 2003年5月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0305_06 マテリアル インテグレーション 2003年5月号
MATERIALS INTEGRATION イオン性液体
イオン性液体の電気二重層キャパシタへの応用
■著者
三菱化学(株) 科学技術研究センター 電化研究所 所長 宇恵 誠
■要約
イオン性液体(Ionic Liquid) なる用語は古く1930年代の文献にも使用されており,同名の専門書「IonicLiquids」も1981 年に米国で出版されている.この呼称は溶融塩だけではなく,イオン性化合物を溶媒に溶解した液体,つまり電解質溶液にも使用されていた.しかしながら,近年,この「イオン性液体」がマスコミで注目を浴びるようになったのは,ある種の常温溶融塩を有機蒸気を排出しない環境調和型溶媒として,従来の有機溶媒の代わりに使用しようというグリーンケミストリー に関心が高まっているからである.本稿では自動車の排気ガスによる大気汚染問題への対策から登場したハイブリッド車や燃料電池車などに蓄電デバイスとして搭載が開始された電気二重層キャパシタにイオン性液体を電解質として応用する技術について概説する.
