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PDF/月刊誌論文/code:pg_0312_12マテリアル インテグレーション 2003年12月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0312_12 マテリアル インテグレーション 2003年12月号
ELECTRONIC CERAMICS 積層圧電アクチュエータの最新応用(大学・研究所)・
スマートボード開発
■著者
産業技術総合研究所 エネルギー利用研究部門 ターボマシン研究グループ 菊島 義弘
■要約
最近スマートという概念が世の中に浸透しつつある.知的構造,擬似生命体という言葉に代表されるように究極のスマート技術は,構造体に頭脳,神経,筋肉を付与し,構造物の危険予知,健全性の確保,自己修復,さらに最近では,環境問題まで取り入れたリサイクル,静粛性まで可能とする夢のような技術が求められている.産業技術総合研究所では,上述のスマート技術を具現化するスマートボード開発を行っている.航空機等の移動物体の一部を模擬した軽量化が可能な複合材料自体に,センサ,アクチュエータを複数設置し,構造物の健全性を判断し,健全性を害する振動の抑制,さらに不健全部の仮修復を可能とする技術の開発である.本稿では,スマートボード全体のシステムについて概論を述べると共に,特集されている積層圧電アクチュエータをスマートボードの分散アクチュエータとして使用しているのでその利用法,さらに,積層圧電アクチュエータを用いた振動の抑制技術について紹介する.
