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PDF/月刊誌論文/code:pg_0404_02 マテリアル インテグレーション 2004年4月号
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> 2004
PDF/月刊誌論文/code:pg_0404_02 マテリアル インテグレーション 2004年4月号
INTER MATERIAL シナジーマテリアル研究センター
高性能フィルター材料の開発
■著者
(独)産業技術総合研究所 シナジーマテリアル研究センター 大司 達樹 他
■要約
将来の加圧流動床燃焼式複合発電や石炭ガス化複合発電などのエネルギー供給システムにおいては,燃焼ガス中での粉塵微粒子の除去が重要な技術課題となっている.また,ディーゼルエンジンなどの自動車の排気ガスや,工場やゴミ処理施設等からの排出ガス中における,環境汚染の原因として問題となっている.このような問題に対処するために,これらの有害物質を高温での酸を含む過酷な腐食環境下で分離,除去する機能を有するセラミックス多孔体の開発が求められている.現在,高温集塵フィルターとして酸化物系ではコーディエライト,アルミナ,ムライトなどの多孔質材料が,また非酸化物系では炭化ケイ素などの多孔質材料が使用されている.しかし,これらの材料は,腐食環境下で局所的に1000 ℃ 以上の高温に曝され,あるいは逆洗などにより周期的に熱衝撃を受ける集塵フィルターとして使用する場合には,耐熱・耐食性あるいは耐熱衝撃性などの機械的特性が必ずしも十分でない場合が多い.これらの代表 的な多孔質セラミックスの微細組織や組成を制御し,特性を改善するとともに,新たな微細構造デザイン新たな高融点材料を用いて,高温用多孔質セラミックス材料のブレークスルーを図ることが必要である. シナジーマテリアル研究センターでは,シナジーセラミックスプロジェクトにおいて,将来の高温フィルター材料として有用な,幾つかの高性能多孔質セラミックス材料を開発してきた.ここでは,その中でCaZrO3ミMgO 系多孔質複合材料と窒化ケイ素系多孔質材料について述べる.
