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PDF/月刊誌論文/code:pg_0404_03 マテリアル インテグレーション 2004年4月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0404_03 マテリアル インテグレーション 2004年4月号
INTER MATERIAL シナジーマテリアル研究センター
損傷・変形許容性多孔質セラミックスの開発
■著者
(独)産業技術総合研究所 シナジーマテリアル研究センター 大司 達樹 他
■要約
従来,セラミックスにおける気孔の存在は,その機械的特性,特に強度特性を損なうものと認識されてきた.これは,気孔が他の気孔や潜在している欠陥と連結し,大きな破壊欠陥となりうるとともに,応力を担う緻密相の部分が減少するために,同じ荷重でも付加応力が増大することなどによるものである.しかし,近年,気孔の寸法,形状,分布あるいは配向性を制御するとともに緻密相の粒子の寸法,形状,配向性を制御することにより,その気孔の存在により,緻密質窒化ケイ素にはない優れた特性を発現することが可能となってきている.シナジーマテリアル研究センターでは,シナジーセラミックスプロジェクトにおいて,多孔質窒化ケイ素セラミックスの柱状粒子の寸法,形態,分布,配向性とともに気孔の寸法,形態,分布,配向性を制御し,さらにその粒界結晶相の高融点化を図ることにより,室温及び高温において従来の緻密質窒化ケイ素にはない優れた損傷許容性,変形許容性の発現に成功している.ここでは,その ような損傷・変形許容性多孔質窒化ケイ素の作製と室温及び高温での特性ついて述べる.
