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PDF/月刊誌論文/code:pg_0407_06 マテリアル インテグレーション 2004年7月号

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PDF/月刊誌論文/code:pg_0407_06 マテリアル インテグレーション 2004年7月号
INTER MATERIAL ヘリカル/らせん構造物質・材料とその応用(1)

らせん構造物質の電磁気学的キラリティ
■著者
近畿大学 生物理工学部 浅居 正充

■要約
生体物質の分子のほとんどがキラリティをもち,円複屈折性に基づく旋光性(光学活性)や円二色性等の光学的特徴を有する.これを電磁波伝搬媒質として考える場合,キラル媒質(chiral medium)と呼ばれる.近年,化学,光学のみならず電波工学においてもキラル媒質に対する関心が高まり,らせん等のキラル形状をもつ微小粒子を用いて上記の光学的特徴と同様の効果をもつキラル媒質を人工的に構成し,偏波変換器,低反射コーティング,アンテナ等の電磁波技術に応用する研究が行われてきた.また地上の植生層は電波に対してキラル媒質と同様の影響を与えることが知られており,植生層内の電波の偏波変換の影響を受ける遠隔物体のレーダ探査の分野においてもキラル媒質に対する関心がもたれている.このような諸研究については実験的研究のみならず,理論解析手法や現象の理論的解明に関する報告も多数行われている.一方,1990年にカーボンマイクロコイルの生成法が元島らにより明らかにされ,μmオーダーのらせん構造から成るキラル媒質の実現の可能性が生まれた.CMCの期待される応用のうち,電磁波吸収材料としての良好な特性が注目されている.CMCは現在,右巻及び左巻コイルがほぼ同量混在した状態で生成される.右巻または左巻のいずれかのCMCが多数を占める場合,キラル媒質と考えられ,その状態での生成の実現が期待されている.本論文では,近年関心を集めているCMC等のらせん構造物質や,らせん構造等から成るキラル媒質の理論研究の一助となるべく,電磁気学的キラリティに関する解説を行う.
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