「数理サマー ~京大・理研合同市民講演会~」

  • 日時
  • 場所

2017年7月30日(日)
13時30分~16時30分(開場13時)

京都大学益川ホール
〒606-8502 京都市左京区北白川追分町
アクセス >>

開催趣旨

現代の数理科学は、多様な分野とさまざまな形で繋がり拡がっており、多くの研究者が連携して、最先端の研究や新たな研究領域を開拓しようという大きな潮流が生まれつつあります。

この合同市民講演会は、昨年、京都大学と理化学研究所の間で結ばれた連携・協力の協定に基づいて、市民の皆さんと一緒に数理科学の最先端に触れ新しい展開を考えることを趣旨として開催いたします。

皆さまの参加をお待ちしています。

プログラム

13:30-13:35 開会の挨拶 森 重文
京都大学高等研究院長(予定)
13:35-14:20 講演

牧野和久
京都大学数理解析研究所教授

「楽して計算するには -計算を科学する」

座長:山田道夫(京都大学数理解析研究所長)

14:20-14:25 休憩  
14:25-15:10 講演

長瀧重博
理化学研究所数理創造プログラム(iTHEMS)
副プログラムディレクター
「コンピューターの中の天体ビッグバン」

座長:初田哲男
(理化学研究所数理創造プログラム(iTHEMS)
プログラムディレクター)

15:10-15:25 休憩  
15:25-16:10 講演

Daniel Packwood
京都大学高等研究院
物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)
講師・主任研究者

「数学と材料科学の連携により次世代の電気材料へ」

座長:森 重文(京都大学高等研究院長)

16:10-16:30 全体の質疑応答 司会:森 重文(京都大学高等研究院長)(予定)
16:30 終了  

講演者/講演タイトル・要旨


クレイ数学研究所 ミレニアム問題のページより引用

牧野 和久(まきの かずひさ)

  • 京都大学数理解析研究所教授

タイトル:「楽して計算するには -計算を科学する」
要旨:近年の情報化社会において、高速なアルゴリズムを設計することは極めて重要である。 しかしながら、P vs NP問題に代表されるように、与えられた問題が効率的に解けるかどうかは、容易には分からない現状にある。 本講義では、計算可能性、P、NPなどの計算量理論の基礎的な概念を説明すると同時に、高速アルゴリズム設計の意義や重要性を応用などを交えて議論する。


長瀧 重博(ながたき しげひろ)

  • 特定国立研究開発法人 理化学研究所 長瀧天体ビッグバン研究室 主任研究員
  • 特定国立研究開発法人 理化学研究所数理創造プログラム(iTHEMS) 副プログラムディレクター
  • 特定国立研究開発法人 理化学研究所理論科学連携研究推進グループ (iTHES) チームリーダー

タイトル:「コンピューターの中の天体ビッグバン」
要旨:私たちの研究室では超新星・ガンマ線バーストに関する理論的研究を行っています。 超新星・ガンマ線バーストとは巨大な星の爆発であり、その爆発メカニズムは良く分かっていません。私たちはこの宇宙最大規模の爆発を「天体ビッグバン」と呼んでいます。 私たちはこの究極的な天体ビッグバン現象を、究極的な物理を駆使して解き明かしたいと考えています。また私たちはスーパーコンピュータを用いた大規模数値シミュレーションを駆使してこの究極的現象の解明にあたっています。本講演では私たちの研究活動を京都市民のみなさまに分かりやすくお伝えしたく思います。


Daniel Packwood(ダニエル パックウッド)

  • 京都大学高等研究院
    物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)
    講師・主任研究者

タイトル:「数学と材料科学の連携により次世代の電気材料へ」

要旨:低消費電力のスマートフォンや長寿命の電池のようなテクノロジーを開発するには、新たな材料を発見することが不可欠である。そこへ、数学の様々な分野(確率論、統計的学習理論など)が材料科学と連携するよう強く推進されており、新たな材料の発見過程を加速することが期待されている。具体的には、炭素原子のシートを細長くつなぐと、グラフェンナノリボンという、次世代の電気材料として大いに期待されている物質が出来る。この発表では、数学がどういった形で材料科学と連携するかを説明し、このグラフェンナノリボンを作り出すために活躍する数理的理論を紹介する。

参加お申込み

事前登録制/先着170名(入場無料)

参加ご希望の方は、以下の方法でお申込み下さい。後日入場証をお送り致します。

  1. 参加申込フォーム こちらから >>
  2. メール又はFAX、ハガキ
    1. 氏名(ふりがな)
    2. 連絡先(メールアドレス又はFAX番号・電話番号)をお書き添えの上、下記までお申込み下さい。
      ※参加の皆様の情報を適切に保護し、本シンポジウムの開催・受付の目的以外は利用致しません。

(事前登録の締め切り:7月14日(金)正午) → 7月21日(金)正午迄延長いたしました。
→ 事前登録は締め切りました。

当日受付も行います。
当日は先着順に定員となり次第締め切らせていただきます。


お問合せ先

京大・理研合同市民講演会事務局 (株)CSセンター内
〒604-8141 京都市中京区泉正寺町334番地 日昇ビル5階
Tel: 075-241-9620 Fax: 075-241-9692

E-mail: kyodai-riken@cscenter.co.jp

アクセス

京都大学益川ホール

〒606-8502 京都市左京区北白川追分町

京阪出町柳駅より徒歩約20分叡電改札口、又は今出川改札口から、大文字山を望みながら東へ歩き、百万遍の交差点をそのまま東へ直し、徒歩5分程で京大農学部前バス停前の入口より北部構内にお入りください。北部構内入口より徒歩約5分の北部総合教育研究棟1階が会場となります。

JR、近鉄京都駅より、市バス等で約45分 市バス:206番(バス停:百万遍で下車10分) もしくは17番(バス停:京大農学部前で下車5分)に乗車してください。乗車時間は約35分で、市バス運賃は、230円です。 電車:国際会館行きに乗車し、今出川駅で下車してください。運賃は260円です。 次にバス停:烏丸今出川から、市バス201(バス停:百万遍で下車) もしくは203番(バス停:京大農学部前で下車)に乗り換えてください。 タクシー:東大路通を北へ進み、東一条通の交差点で下車してください。 正門より時計台を右側に進んでいただきすぐのところにあります。京都駅からのタクシー代金は、2,000円程度です。

阪急河原町駅(四条河原町)より、市バス等で約30分 市バス201番もしくは3番、31番(バス停:百万遍で下車)もしくは17番(バス停:京大農学部前で下車)に乗車してください。 乗車時間は約25分、バス停からは徒歩約5~10分です。市バス運賃は、230円です。

主催

京都大学数理解析研究所

京都大学高等研究院

理化学研究所数理創造プログラム