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マテリアル インテグレーション 2010年11月号

マテリアル インテグレーション 2010年11月号

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マテリアル インテグレーション 2010年11月号 MATERIALS INTEGRATION 次世代太陽電池

総論:環境に優しく,低コスト,資源的制約の少ない太陽電池
■著者
独立行政法人産業技術総合研究所 近藤 道雄

■要約
太陽電池というのは極めて環境効果の高いエネルギー源であるといってよく,特に薄膜系太陽電池はさらに環境性能の優れた太陽電池といえるが,大量に太陽電池が普及すると,この環境性能はさらに重要な差別化要因となることが期待される.日本は製造エネルギーの節減という点でも優れた技術を有しているが,残念ながらそれは製品で可視化されていない.太陽電池の性能とは変換効率だけでなく,その性能をいかに可視化するか,それは国際標準化とも関連する今後の課題である.

脱インジウム系CZTS薄膜太陽電池の開発
■著者
長岡工業高等専門学校  電気電子システム工学科 片桐 裕則

■要約
地球温暖化を止め,低炭素社会に向け太陽電池を普及させるには,変換効率と共に,使用する原材料の安定供給を考慮する必要があります.本稿では,希少金属であるインジウムを使用しないCu2ZnSnS4 (CZTS) 薄膜を光吸収層として用いる新型太陽電池の研究開発状況を紹介する.

環境調和型半導体 (CZTS) を用いた非真空プロセスによる太陽電池の開発
■著者
長岡技術科学大学  電気系 打木研究室 助教授 田中久仁彦

■要約
Cu2ZnSnS4 (CZTS) は構成元素がいずれも地殻に豊富に存在し,安価で毒性が低く,また,光学特性が太陽電池光吸収層に適しているという特長を持つ.本稿ではこのCZTS薄膜を非真空下で作製する方法の紹介,ならびに,太陽電池に必要な窓層,界面層そしてこのCZTS光吸収層を非真空下で積層し太陽電池を作製した結果について紹介する.

CdTe薄膜太陽電池開発の現状と課題
■著者
木更津工業高等専門学校 電気電子工学科 准教授 岡本 保

■要約
CdTe太陽電池は,CdTe光吸収層が約1.5eVと太陽電池として最適な禁制帯幅を有しており,簡単なプロセスで高速に作製できることから,低コストで高効率な薄膜太陽電池として有望である.Cdの毒性のために日本では製造・販売されていないが,海外では低コストな太陽電池として実用化され,最近急速に生産量を伸ばして注目を集めている.本稿では,CdTe太陽電池の構造,作製プロセスおよび現状,課題について述べる.

フィルム型太陽電池
■著者
富士電機システムズ(株) 制御システム本部 太陽電池統括部 高野 章弘

■要約
耐熱性プラスチックフイルムをベースとした,電力用フイルム太陽電池およびそのロールツーロール連続製造技術を確立した.この技術を基に,熊本県に太陽電池専用工場を建設し,操業している.耐熱性プラスチックフイルムを用いた電力用の超軽量・フレキシブル太陽電池は,世界でも事業化例が非常に少ない.フイルム太陽電池は,「超軽量」「フレキシブル」であるため,耐荷重に問題がある部分への設置が可能になる,デザイン性に優れた設置が可能になる,携帯性が要求される分野への適用できるなどの特徴が出せる.

太陽電池の計測のトレーサビリティと評価方法
■著者
産業技術総合研究所  太陽光発電研究センター 猪狩 真一

■要約
産総研における基準滞欧電池校正に関する取り組を中心に,基準太陽電池デバイスの重要性や種類,供給パス,認定制度,標準化活動の最新動向について詳細に述べた.太陽電池の性能評価に係わるIEC規格の改訂状況とJISの対応状況,注意すべき問題点の最新状況をまとめ,現在,検討が進められているIEC規格とJISの体系整合化についての方針概念図を示した.

雑感:世界一の市場占有率CdS/CdTe太陽電池に想う
■著者
大阪大学 先端科学イノベーションセンター 山口 和文

■要約
昨今の地球環境保護の波に乗って急拡大している太陽電池市場において,特にCdS/CdTe太陽電池が飛躍的な成長を遂げている.CdS/CdTe太陽電池は我々も約40年に取り組んでいた素子であり,本稿は当時の考察,実証実験などを踏まえ,CdS/CdTe接合の太陽電池としての素性の良さ,膜形成の容易性などをまとめたものである.新材料による新デバイスが広く実用化に到るまでには,40年余りの地道な研究開発と量産化開発,そして進展する社会ニーズへの整合性が求められることが痛感させられた.

連載
タイ便り(47) バングラデシュのレンガ工場
■著者
チュラロンコン大学 和田 重孝

■要約
タイのレンガ工場を見てその工程に大変興味を持って以来,東南アジア全域のレンガ製造が国によってどのように異なるのだろうか,という興味を持った.タイ便り(41)に書いたようにたまたまカンボジアへ行くチャンスがあった.また,ヴェトナムは行ってみようという強い意志のおかげで訪問のチャンスを見つけた(タイ便り(45)(46)).さて,残る国はラオス,ミャンマー,インドネシア,バングラデシュ,中国南部である.そこで,下調べということで,インターネットで調べてみたところ,バングラデシュのレンガ製造について沢山の写真を見つけた.今回はそれらの写真をつないでバングラデシュのレンガ製造工程をご紹介したい.

連載
苦難を乗り越えて成長したエレクトロセラミックスの創業者村田昭,(株)村田製作所と,その発展を支えた岡崎清,佐分利治,脇野喜久男,藤島啓などの方々(3)
■著者
宗宮 重行

連載
共鳴する身体
■著者
物質・材料研究機構 光材料センター 轟 眞市
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