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マテリアル インテグレーション 2008年4月号

マテリアル インテグレーション 2008年4月号

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特集1:新ガラス溶融技術--環境負荷の低減に向けて
特集2:『独自』を求めて躍動する地域の科学技術--地方の産業技術振興の立役者たち

特集1:
環境とガラス--温室効果ガス排出量削減を目指して--
■著者
寺井ガラス技術事務所 寺井 良平

■要約
ガラス産業界の当面する環境に関する課題には,例えば環境にやさしい様々な機能を持つ「エコ・ガラス製品の開発」や「ガラス溶融工程の省エネルギー対策」などいろいろあるが,その底辺に存在する最も基本的で緊急の課題は,やはり地球温暖化対策に向けた「温室効果ガス排出量削減」であると思われる.


特集1:
革新的ガラス気中溶解技術
■著者
(独)物質・材料研究機構 ナノセラミックスセンター 機能性ガラスグループ長 井上 悟 他

■要約
本稿では,欧米の研究動向を概観すると共に,現在進行中のNEDOエネルギー使用合理化技術戦略開発先導研究プロジェクト「直接ガラス化による革新的省エネルギーガラス溶解技術の研究開発」のコア技術である革新的ガラス気中溶解技術について紹介する.


特集1:
ガラス溶解炉における燃料転換--都市ガス化によるCO2削減--
■著者
石塚硝子株式会社 テクニカルカンパニー ガラス技術部 窯炉技術グループ 副主任 山北 龍児

■要約
ガラス製造業はエネルギー多消費型産業であるため,近年,地球温暖化の原因であるCO2などの温室効果ガス排出量の削減が急務となっている.ガラス容器の製造工程では,ガラス溶解炉,フィーダ,成形機,レアー等において多くの燃焼設備を有している.そのため当社では,ここ数年の間に,これら設備の燃料を都市ガスへ転換し,CO2排出量の削減に取り組んできた. そこで本稿では,燃料の燃焼特性の相違に伴うガラス溶融品質およびエネルギー原単位への影響を加味しながら実施した『ガラス溶解炉における燃料転換』について報告する.


特集1:
無鉛低融ホウ珪酸塩ガラスフリットの開発
■著者
地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター 研究開発部 材料グループ主任研究員 田中 実

■要約
低融化ガラスは,ソーダ石灰系の通常のガラスに比べ低い温度で軟化・変形するガラスであり,そのガラスフリット(ガラス粉末)は,材料の低融性を利用して,ガラス部品の接合,ガラス基板に配置された金属配線上への被覆,金属粉末ペーストの焼結用バインダー材などとして,主に電気・電子分野の用途で利用されている. こうした低融性のガラスは,従来,酸化鉛を主成分としたホウ珪酸鉛系ガラスが最もポピュラーなものとして利用されてきた. しかし近年にお

いては,国内外での鉛規制(特に欧州においてはRoHS規制)や環境負荷の低減課題から無鉛化が求められるようになり,製品中における鉛の代替実用化対策が望まれている.


特集1:
微粒造粒原料を用いたソーダ石灰ガラスの溶解性
■著者
旭硝子株式会社中央研究所 辻村 知之 他

■要約
本報告では,ガラス原料から溶融ガラスを調製する際のエネルギー消費量の低減を図ることを目的にガラス原料の調製方法が溶融温度ならびにガラス組成の均質性に及ぼす影響を議論した.


特集1:
乾燥誘起相分離による防眩性ガラス基板の作製
■著者
セントラル硝子株式会社 硝子研究所 津田 康孝

■要約
ここでは,シリカ (SiO2) ,フェニルシルセスキオキサン (PhSiO1.5) ,メチルシルセスキオキサン (MeSiO1.5) の混合ゾルのゾルゲル成膜技術と乾燥誘起相分離を組合せ利用したマイクロ凹凸構造の作製と,凹凸の形状制御,さらに防眩性指標である光沢度の制御に関する基本技術を確立したのでその内容について紹介する.


特集1:
インフライトメルティングを用いた革新的省エネルギーガラス溶解技術の研究開発
■著者
東京工業大学 大学院理工学研究科 物質科学専攻 矢野 哲司

■要約
インフライトメルティング(気中溶解)法は,シーメンス型ガラス溶解プロセスに替わる高い省エネルギー効率を達成しうる革新的ガラス溶解技術として研究が進められているものである.NEDOエネルギー使用合理化技術戦略的開発/エネルギー有効利用基盤技術先導研究開発「直接ガラス化による革新的省エネルギーガラス溶解技術の研究開発」として研究が進められている.名前の示すように,ガラス化反応を気中で達成するという既存の方法とは全く異なる概念のもとにガラスを製造する技術として開発されている.本稿では,その中から気中ガラス化反応に関する研究成果について報告する.


特集2:
北海道における科学技術の振興と環境・エネルギー関連分野における研究開発の取組方策について
北海道立工業試験場における新エネ・省エネ技術の開発について
余剰バイオガスの有効利用方法に関する研究
北海道立北方建築総合研究所の環境分野の研究開発動向とエコスクールへの取組み
■著者
北海道企画振興部科学 IT振興局科学技術振興課 知的財産グループ 他

■要約
本稿では,現在検討中の振興戦略における基本的な考え方をご紹介するとともに,振興戦略で特に重点的・戦略的に取り組む研究分野の一つである環境・エネルギー関連分野での取組方策についてご紹介します.


特集2:
汽水湖を持つ地域の環境科学技術への取り組み---宍道湖・中海における水質保全施策と技術開発のファンダメンタル
■著者
島根県産業技術センター 企画調整スタッフ 研究調整監 川谷 芳弘 他

■要約
ここでは,これまでの水質改善の取り組み,その中で生まれた学術的知見,注目すべき水環境の改善技術や産学官の地域連携など幅広い環境関連分野の科学技術等を紹介する.


特集2:
島根発の水質浄化技術開発の試み
■著者
島根県産業技術センター 環境技術グループ科長 塩村 隆信

■要約
島根県内の企業が中心となり,産・学・官の連携(県内企業+島根大学,松江高専+島根県産業技術センター)を通して,水環境の修復・浄化のために取り組んできた幾つかの技術開発がある.いずれも実用化または実用化間近の開発ステージにあり,水環境の改善に対して大きな貢献が期待されている. これらの技術は,地域の水系である中海・宍道湖の水環境浄化だけでなく,島根発の独自技術として全国に展開できる可能性を秘めている.ここでは,当所も密接に関与した2つの具体的事例について紹介する


特集2:
中海・宍道湖の自然再生に果たす汽水域重点プロジェクトの役割
■著者
島根大学汽水域研究センター 國井 秀伸

■要約
斐伊川の河口,淡水と海水の入り混じる中海・宍道湖では,2000年に最後の干拓予定地であった本庄工区の干拓が中止され,2005年11月にはラムサール条約の登録湿地となった.ラムサール条約への登録以降,これまで県単で行ってきた両湖の水質改善や漁業再生のための研究などを,島根・鳥取両県が連携して進める動きが出てきており,地元の島根大学の研究者はこれら調査・研究を進めるうえで不可欠の存在となっている・・・


連載
近代日本のセラミックス産業と科学・技術の発展に尽力した偉人,怪人,異能,努力の人々(31)秩父セメント株式会社初代から5代目までの社長 諸井恒平,

大友幸助,諸井貫一,大友恒夫,諸井虔 社長の苦労と栄光の奮闘記(2)大友幸助 社長
■著者
宗宮 重行
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