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マテリアル インテグレーション 2005年11月号

マテリアル インテグレーション 2005年11月号

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マテリアル インテグレーション 2005年11月号
特集 ベクトル材料化学(その2)

化学ベクトル法を用いたプロトン伝導性リン酸塩ガラスハイドロゲルの作製
■著者
名古屋工業大学大学院 工学研究科 教授 春日 敏宏

■要約
電気化学デバイスの性能はプロトン伝導体の性能に影響するため,高いプロトン伝導性を示す電解質の作製は非常に重要である.筆者らは,リン酸塩ガラスハイドロゲルの生成機構の解明とプロトン伝導性,および電解質として最適な状態に関して検討中である.本稿では,これらについて簡単に紹介する.


化学ベクトルの制御による骨修復用ガラス材料の設計
■著者
奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 大槻 主税 他

■要約
骨類似アパタイト層の形成は,細胞やタンパク質などの有機物を含まず,無機イオン濃度だけをヒトの体液のそれにほぼ等しくした擬似体液 (SBF) を用いた生体外実験でも,生体活性を示すガラスや結晶化ガラス表面で観察される.従って,これらの生体活性を示す材料において起こる骨類似アパタイト層の形成は,体液と材料の化学反応によるといえる.すなわちガラスや結晶化ガラスといった無機材料(セラミックス)の表面から体液へ,ならびに体液から材料表面へのイオンの移動の駆動力となる化学ベクトルが,ガラスや結晶化ガラスの生体活性を支配しているのである.


化学ベクトルに立脚した生体活性\\有機--無機ハイブリッドの設計
■著者
九州工業大学大学院 生命体工学研究科 宮崎 敏樹 他

■要約
天然の骨は,水酸アパタイトの微結晶が有機高分子のコラーゲン繊維により補強された有機--無機ハイブリッド構造をとっている.そこで骨の構造に倣い,生体活性を発現する無機成分と有機高分子を複合化したハイブリッド材料であれば,上記の要求を満たす素材が得られると考えられる.


医用ベクトルセラミック微小球
■著者
京都大学大学院工学研究科附属イオン工学実験施設 講師 川下 将一

■要約
銀は,古くから装飾品や食器などに用いられており,大腸菌や緑膿菌だけでなく,MRSAに対しても優れた抗菌作用を示す.従って,銀を含む材料を塗料や樹脂に混和し,これらを医療施設や高齢者施設の内装塗装や,カーテン,衣類の繊維素材として用いれば,院内感染を防ぐことができると期待される.さらに,材料の形状が微小球であれば,塗料や樹脂への混和が容易になるので好ましい.上記の微小球は,いずれもがん細胞や菌体への働きかけ(マニピュレーション)を行うので,ベクトル材料の一種といえる.以下にそれらを紹介する.


電場と強磁場の重畳作用によるセラミックスのマテリアルデザイン
■著者
物質・材料研究機構 材料研究所 微粒子プロセスグループ 主幹研究員 鈴木 達 他

■要約
本稿では,電場による積層制御や磁場による配向制御,さらにそれらの重畳作用を利用したプロセスによる配向積層制御法とその有望性について,筆者らのデータを基に紹介する.


ベクトルプロセシングによる機能性チタニアナノコーティングの低温合成
■著者
豊橋技術科学大学 物質工学系 松田 厚範

■要約
本稿では、先ず、SiO2-TiO2系ゲル膜の温水との反応によるアナターゼ微結晶の生成について述べる.次に、温水処理中に基板に振動や電場を印加する“ベクトルプロセシング”による析出結晶相の変化について詳しく解説する.


無機材料の湿式合成に及ぼす磁気ベクトルの影響
■著者
大阪府立大学大学院工学研究科物質・化学専攻 村瀬 英昭

■要約
本研究では,超伝導高磁場装置を用いて水酸化鉄粒子あるいはハイドロタルサイト様化合物 (HTlc) の粒子成長に及ぼす強磁場の影響を中心に紹介する.


連載
タイ便り(34)前立腺肥大と癌
■著者
Chulalongkorn Univ. Faculty of Science 教授 和田 重孝

■要約
今日は7月26日(火),前立腺癌の治療のため前立腺全摘出手術を受けてから6日目である. 病院に持ってきたパソコンに向かってこの原稿を書き始めた. どうして病院で?というと,他にやることがなく退屈なためである. そして,この題目で書こうと思ったのは前立腺癌について私の経験を少しでも多くの方に参考にして頂くのが良いと思ったためである. しかし,「タイ便り」にふさわしいかというと疑問である. まあ,そこはご容赦ください.


連載
第2次世界大戦後の日本のセラミックス科学の発達に友好や親善に尽力した世界の大学教授 (20) 半世紀以上にわたりコロイド化学,錯体化学,単分散粒子の製法と利用の発展に尽力した親日的なアメリカNew York州PotsdamのClarkson大学 Victor K. La Mer Professor of Colloid And Surface ScienceのEgon Matijevic教授
■著者
宗宮 重行
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