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PDF/月刊誌論文/code:pg_0007_01 マテリアル インテグレーション 2000年7月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0007_01 マテリアル インテグレーション 2000年7月号
MATERIALS INTEGRATION -応用の拡がる- 熱電変換素子の新展開
スクッテルダイト系化合物の電子構造と熱電物性
■著者
山口東京理科大学 電子基礎工学科 松原 覚衛、阿武 宏明
■要約
最近,スクッテルダイト(Skutterudite) 構造をもつMX3系化合物 (M = Co, Rh, Ir ; X = P, As, Sb),これと似た電子構造をもつ RM4X12系化合物(R= La, Ce,Pr,Nd,Eu ; M=Fe, Ru, Os)が新しい熱電材料として注目されている.CoSb3の格子熱伝導率 (κL) の値は室温で約 0.1W/cmKである.これは,最良の熱電材料として知られるBi2Te3系材料に比べると7〜10倍高い.したがって,格子熱伝導率を下げることがMX3系化合物の最大の課題である.本稿では,新しい熱電材料として,スクッテルダイトMX3構造をもつCoSb3系化合物をとりあげ,その電子構造と電気的・熱電気的特性について述べる.
