- 商品コード：
-
code:pg_0301_02
PDF/月刊誌論文/code:pg_0301_02 マテリアル インテグレーション 2003年1月号
- 通常価格(税込)：
-
2,200
円
- 販売価格(税込)：
-
2,200
円
ポイント：
0
Pt
- 関連カテゴリ：
-
電子出版物(マテリアルインテグレーション論文)
> 2003
PDF/月刊誌論文/code:pg_0301_02 マテリアル インテグレーション 2003年1月号
INTER MATERIAL セラミックスと21世紀の科学技術
テーラードリキッドソースで作る高性能デバイス
■著者
(独)産業技術総合研究所 セラミックス研究部門 テーラードリキッドソース研究グループ 加藤 一実 他
■要約
21 世紀の高度情報化社会の根幹を担う高性能小型電子機器において,その頭脳に相当するデバイスには,性能・信頼性・安全性の向上と低消費電力化を可能にするため,電子セラミックスの適用が求められている.このようなデバイスは,単一機能の向上を追求する,従来の開発指向の枠を越えた新たな概念に基づくと考えられる.すなわち,複数の機能が相互に相乗的に作用することにより,新機能の発現や性能の飛躍的向上を可能にする「機能集積」の概念である.このような新たな概念を具現化するためには,既存のセラミックス原料やプロセスを用いるのではなく,化学的センスを光らせた鋭意工夫が必要である.これまでに,強誘電体薄膜を低温結晶化するための,原料溶液内における結晶類似ユニットの構築や,酸化チタン薄膜内にサブミクロンサイズの気孔を任意に生成するための,有機ポリマーによる無機骨格原料分子の化学修飾等,目的の結晶構造や微構造を誘導するための鍵となる特異な分子構造を内包した液相原料,つまり,テーラードリキッドソースについて報告してきた.本稿では,最近得られた,テーラードリキッドソースに関する成果のいくつかを紹介し,機能集積材料を創製するための基盤技術として,その重要性を明確にする.
