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PDF/月刊誌論文/code:pg_0302_02 マテリアル インテグレーション 2003年2月号
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PDF/月刊誌論文/code:pg_0302_02 マテリアル インテグレーション 2003年2月号
MATERIALS INTEGRATION いま,セリウムがおもしろい
酸化セリウムをベースとする材料の合成
■著者
大阪大学大学院 工学研究科 助手 増井 敏行 他
■要約
セリウム化合物,とりわけ酸化セリウムは,希土類工業において,非常に大きな部分を占めている.その用途は研磨材,紫外線遮断剤,自動車触媒をはじめとして非常に多岐にわたっている.希土類元素がはじめて工業製品へ応用されたのも,ガスマントルにセリウムを含む複合酸化物が用いられたのが始まりである.また現在の市場においても酸化セリウムだけで全体の5 分の1,水酸化物や炭酸塩などを含めると全体のおよそ5 分の2を占めるほどである.酸化セリウム,あるいは酸化セリウムを含む複合酸化物においては,その合成法が生成相,粒子サイズ,表面積,触媒活性などに大きく影響を及ぼすことから,調製方法や表面改質に関する研究が数多くなされている.本稿では,酸化セリウムを基本とする材料の主な合成法や改質法,ならびにそれらによって得られる材料の特徴についてまとめる.なお,ここで紹介する合成法のうち,いくつかは本誌の垣花先生の総説にも詳しく書かれている.そちらもあわせてご参照いただきたい.
