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大学・研究機関イベント情報

京都人類学研究会11月例会について、下記のとおりご案内申し上げます。どうぞふるってご参集ください。

(以下敬称略)

【日時】
11月11日(金) 18:30開演(18:00開場)

【場所】

総合研究二号館4階  AA447

地図詳細:構内キャンパス34番

(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/downlodemap/documents/2015/main_j.pdf)

【タイトル】
部分的「自己」で作られる都市的関係に関する考察―東京の性風俗世界からアムステルダムの「飾り窓」へ

【発表者】
熊田 陽子 (首都大学東京 日本学術振興会 特別研究員SPD)

【コメンテーター】
新ケ江 章 (大阪市立大学大学院創造都市研究科 准教授)

【要旨】

都市部を中心に巨大な市場を形成する日本の性風俗産業は、「裏(社会)」といったイメージで周辺化されることが少なくないが、一
部を除いて通称「風営法」(あるいは「風適法」)に則った適法な運営を行っており、多くの人々が関与している。その意味で、適法
的運営から成る性風俗産業は、現代日本の公的領域―すなわち、政治・経済・文化(ここでいう「文化」とは、日常の文化でもあり
、日常を創り出す法制度の文化でもある)―に包摂ないし接合された、「性風俗世界」と呼べるような存在と理解できるだろう。

本発表では、性風俗世界に関わる人々の中でも、そこで働く女性たち(「おんなのこ」)に焦点を当てる。「おんなのこ」としての日
常では、様々な関係が作られる。客との関係においては、生殖と切り離された「遊び」としてのプレイを通じて、客を楽しま
せることが仕事となる。他方、同僚の「おんなのこ」との関係では、なるべく多くの客を獲得することを目的とした、いわばゲームが
展開される。(ただしライバル関係にありながらも、「おんなのこ」たちは、笑いの実践を駆使することでつながりを作る
こともある。)こうした「遊び」やゲームという「おんなのこ」の日常の基盤となるのが、人々の関係作りについて都市空間がもたら
す可能性である。「おんなのこ」である時、その人は、自分が持つ複数のネットワークの存在や内実を秘匿し、部分的「自己」におい
て他者と関係を作る。それは、見知らぬ大量の人々が密集する都市で、人々の群れに隠れることによってこそ可能となる。本発表では
、これを都市的―部分的「自己」と規定し考察を行う。
なお、発表の中では、現在調査研究を実施しているオランダ・アムステルダムの合法的赤線地帯にある通称「飾り窓」で働く人々にも
触れ、東京の事例で確認した関係性のあり方と比較検討を行いながら、今後の研究の方向性について言及する。

【備考】

*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。

*事前の参加予約は必要ありません。どなたでも自由に参加いただけます。

*当日は資料代として200円いただきます。

*講演会後に懇親会を予定しております。

【問い合わせ先】

京都人類学研究会事務局:kyojinken2016[at]gmail.com

京都人類学研究会2016年度運営委員

* 代表:平野(野元) 美佐

* 代表補佐:田中 雅一

* 学生幹事:浅田静香、江端希之、大竹碧、川口博子、貴明玥、久保田和之、高道由子、土谷輪、Te Monyrotha
、長井優希乃、西尾善太、濱野ちひろ、福田真郷、堀高まなは、水上優、山崎暁、劉振業

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京都人類学研究会11月シンポジウム開催

みなさま

京都人類学研究会11月シンポジウムについて、下記の通りご案内申し上げます。どうぞふるってご参集ください。

(以下敬称略)

京都人類学研究会11月シンポジウム

【全体テーマ】

「紛争」と「和解」の正義論

【発表者・タイトル 1】

大津留 香織 (北九州市立大学 非常勤講師)

「和解のための言説と思惑—エロマンガ島の疫病による人口激減の語られ方」

【発表者・タイトル 2】

竹川 大介 (北九州市立大学 教授)

「共同体ガバナンスにおける和解戦略—イルカ漁に対する国際的圧力と地域社会」

【コメンテーター】

太田 至 (京都大学アフリカ地域研究資料センター 教授)

【司会】

田中 雅一 (京都大学人文科学研究所 教授)

【日時】

2016年11月19日(土)14:00開演(13:30開場)

【会場】

京都大学人文科学研究所・第4セミナー室

【共催】

・京都人類学研究会

・人文研「ウメサオ・スタディーズの射程」研究班

・科研費特設分野『紛争研究』(16KT0156)

「紛争解決のための応報と修復の共同体ガバナンス」

【概要】

メラネシア島嶼の小さな共同体で起きた conflict(紛争=葛藤)の事例を読み解きながら、「互恵」と「共感」という
人類の普遍的道徳基盤の視点から共同体ガバナンスを再検討し、領域横断的な justice(正義=司法)論研究の可能性について提案する。

【要旨1】

大津留は修復的正義に関する調査を通して、近代的司法に対比される伝統社会における葛藤解決を研究してきた。今回は100年前に
バヌアツ共和国エロマンガ島の人口を激減させた、疫病に関するさまざまな言説と、そこに込められた村人たちの思惑
について報告をおこなう。19世紀の末から20世紀の初頭にかけて、エロマンガ島では疫病が蔓延し人口の5%しか生き残れなかっ
たといわれている。学校教育などではそれが、ヨーロッパ人との接触による麻疹などの伝染病が引き起こしたものであると教えられて
いる一方で、島民の間では別の理由が語られている。彼らは、どのようにこの大惨事を理解し、説明しようとしているのだろうか。

【要旨2】

竹川はソロモン諸島国で2010年に起きた、イルカ漁をめぐる国際社会と地域社会の間の紛争事例を元に、その解決のプロセスでみ
られた互恵と共感に注目する。互恵とは公平さを求め相手との利害判断をはかろうとする情動であり、共感とは信頼や利他性を求める情動である。自然保護団体の介入に
よるイルカ漁の中止は村に大きな軋轢を生んだが、その後の和解において、村の関係者たちは実に大胆な利他行為によ
って紛争の解決をはかった。それは近代的な司法/正義からみると異質なやり方であったが、私たちにもけっして理解不能ではない。
それはどういう方法で、なぜ理解できるのだろうか。

【備考】

*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。

*事前の参加予約は必要ありません。どなたでも自由に参加いただけます。

*当日は資料代として200円いただきます。

*講演会後に懇親会を予定しております。

【問い合わせ先】

京都人類学研究会事務局:kyojinken2016[at]gmail.com

京都人類学研究会2016年度運営委員

* 代表:平野(野元) 美佐

* 代表補佐:田中 雅一
* 学生幹事:浅田静香、江端希之、大竹碧、川口博子、貴明玥、久保田和之、高道由子、土谷輪、Te Monyrotha、長井優希乃

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京都人類学研究会10月季節例会について、下記の通りご案内申し上げます。

どうぞふるってご参集ください。
(以下敬称略)
【日時】

2016年10月28日 (金)  18:30開演(18:00開場)
【会場】

京都大学・人文科学研究所 4階大会議室

地図詳細:構内キャンパス38番

(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/downlodemap/documents/2015/main_j.pdf)
【タイトル】

インド近代美術史の描くヒンドゥーイズム―「ヴェーダ」と「プラーナ」の神観念・イメージに着目して
【発表者】

福内 千絵 (関西学院大学先端社会研究所 専任研究員)
【コメンテーター】

置田 清和 (京都大学白眉センター 特定助教)

豊山 亜希 (近畿大学国際学部 特任講師)
【要旨】
19世紀英領インドの語りにおいて、インド美術に対する西洋の反応は、「全インドを通じて立派な絵画一つ、見事な彫刻一つ見ることができず、神像ですら見どころといったらぞっとするほど恐ろしいというだけだ」という言に集約される否定的なものであった。また、聖典プラーナの「恐ろしい」姿をした神像への礼拝儀礼に対して多神教や偶像崇拝的傾向を認め、西洋の近代科学で遍く照らし出すべき「プラーナの暗黒世界」が措定されることとなった。
19世紀後半に活発化するヒンドゥー教の宗教改革運動、いわゆるネオ・ヒンドゥーイズムは、こうした西洋から否定されたプラーナのヒンドゥー教にかわって、古代の聖典ヴェーダを典拠とするヒンドゥー教こそが真正なヒンドゥー教だとして呈示するものであった。
一方、同時期の美術の領域においては、西洋からの眼差しをめぐって「インド美術」のアイデンティティや真正性が議論され、神像を形象化してきたヒンドゥー美術の伝統が焦点化された。こうした動きはネオ・ヒンドゥーイズムとパラレルな関係にあると考える。
本報告では、インド近代美術史で展開される神イメージの在り様を、「ヴェーダ」あるいは「プラーナ」で共有された神観念との関係から考察し、近代ヒンドゥーイズムの実相に迫りたい。
【備考】

*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。

*事前の参加予約は必要ありません。どなたでも自由に参加いただけます。

*当日は資料代として200円いただきます。

*講演会後に懇親会を予定しております。
【問い合わせ先】

京都人類学研究会事務局:kyojinken2016[at]gmail.com

([at]を@に変えて送信してください)

京都人類学研究会2016年度運営委員

*  代表:平野(野元) 美佐

*  代表補佐:田中 雅一

* 学生幹事:浅田静香、江端希之、大竹碧、加藤千里、川口博子、貴明玥、久保田和之、師田史子、土谷輪、鶴田星子、Te
Monyrotha、長井優希乃、西尾善太、濱野ちひろ、福田真郷、堀高まなは、水上優、劉振業

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