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大学・研究機関イベント情報

京都人類学研究会6月例会(文化人類学講座20周年記念講演会第三回・第四回(全五回))について、下記のとおりご案内申し上げます。 6月は臨時特別シンポジウムと通常例会あわせて2回の例会を開催いたします。奮ってご参集ください。

■臨時特別シンポジウム(例会1)
「民俗芸能の実践と継承ー「西浦の田楽」を舞うー」
共催:「相互行為としての身ぶりと手話の通文化的探究」(科学研究費基盤B)

【発表者】
「田楽を舞って45年」:守屋治次氏(国指定重要無形民俗文化財「西浦の田楽」保存会会長)
「若い衆の実践−−−練習場面における身体技法の獲得」:菅原和孝氏(京都大学大学院人間・環境学研究科)

【コメンテーター】
藤田隆則氏(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター)
細馬宏通氏(滋賀県立大学人間文化学部)

【趣旨説明】
菅原和孝氏(京都大学大学院人間・環境学研究科)

【日時】
2013年6月22日(土)14時開演(13時30分開場)

【会場】
京都大学総合人間学部棟1102(1階)
http://www.h.kyoto-u.ac.jp/access/

【発表要旨】
静岡県水窪町(現在・浜松市)の深い山あいに西浦(にしうれ)地区はある。ここに「観音様のお祭り」と呼ばれる民俗芸能が280年にわたって受け継がれてきた。観音様は旧暦一月十八日夜から徹夜で舞われ地能33演目・はね能12演目が神様に奉納される。地能の役は世襲制により父から長男に伝承されてきた。22戸あった能衆の家は過疎化により減少し、現在では13戸となったが、舞の役を柔軟に再配分し世襲制の危機に対処している。田楽舞は、五穀豊穣・無病息災・子孫長久への切実な祈願をこめた神事であるが、同時に舞うことを楽しむ能衆の情熱によって受け継がれてきた。演目はきわめて多彩で、幽艶荘厳とユーモアとが複雑に織りなされる。民俗学の泰斗・折口信夫が魅了されたことを発端に「西浦の田
楽」は名声を得て1976年に国から重要無形民俗文化財の指定を受けた。守屋治次氏は保存会会長として田楽舞継承の中心を担われている。この講演では、45年間の経験に基づいて実践者の視点からのご苦労と歓びを語っていただく。ついで、菅原が「若い衆」の練習風景を映像で紹介し習熟のプロセスを照らす。本講演会が、伝統を継承することの意味を新しい視点から問いなおす機会になることを願っている。

■例会2
「バナバ人とは誰か―強制移住の記憶と怒りの集合的表出―」

【発表者】
風間計博氏(京都大学大学院人間・環境学研究科)

【コメンテーター】
西井凉子氏(東京外国語大学アジア•アフリカ言語文化研究所

【日時】
2013年6月25日(火)、18時30分開演(18時開場)

【会場】
京都大学総合研究2号館4階会議室(AA447)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
(34番)

【発表要旨】
人類学にとって、文化および生物への還元論の超克を目指すことが重要な課題であると、私は考えている。この課題に向き合ううえで、記憶という人間の能力が手掛かりを与えてくれるだろう。ある種の記憶は、多様な装置を通じて人々の間に伝わり、世代を超えて継承される。記憶は静態的な情報ではなく、想起の都度作り変えられる。ときに、昂揚した感情として身体に立ち現れることもある。本発表では、第二次大戦中、強制的に故郷を追われ、現在フィジーに住むバナバ人ディアスポラをとりあげる。数奇な歴史経験を経て今を生きるバナバ人たちが、些細に見える出来事を契機として、怒りに打ち震えたという印象的な事例を紹介する。新たな環境のなかでバナバ人たちは、状況に応じて自らを変化させて
きた一方、神話化された歴史的記憶を怒りとともに保持し続けている。

【共催】
 科学研究費補助金基盤研究(A)「太平洋島嶼部におけるマイノリティと主流社会の共存に関する人類学的研究」(研究代表者: 風間計博)

【備考】
* 京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。
* 事前の参加予約は必要ありません。
* どなたでも自由に参加いただけます。
* 当日は資料代として200円いただきます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局:kyojinken2013[at]yahoo.co.jp
[at]を@に変えて送信して下さい。
京都人類学研究会2013年度学生幹事
伊村優里 川口博子 川本直美 康陽球 佐野文哉 西島薫 彭宇潔 増木優衣 松隈俊佑 宮木和 森下翔 山本健介 吉田祐貴 吉村美和 米田亮太 

京都人類学研究会2013年度代表
田中雅一

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